せせらぎビオトープの清掃方法がわからなかったり、間違って魚を死なせてしまわないか心配していませんか?せせらぎビオトープは「水換え不要」の特性をもつ以上、水槽の手入れ方法にもポイントがあります。この記事では、せせらぎビオトープ所有歴5年の私が、正しい手入れ方法を解説します。

記事を読めば、迷うことなくせせらぎビオトープを正しく管理できるようになります。せせらぎビオトープは水換え不要の水槽とはいえ、底床やコケ落とし、ポンプ清掃、観葉植物の手入れは必要です。適切なタイミングに手入れし、正しく効率的に管理できるようになりましょう。

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せせらぎビオトープの清掃箇所は「底床」「水槽内壁」「ポンプ」「観葉植物」

せせらぎビオトープは水換え不要の水槽です。しかし「水換え不要=完全放置OK」ではありません。せせらぎビオトープの手入れが必要な箇所について、以下の項目にそって解説します。

  • 水槽内壁掃除のやり方を解説|作業が楽になる道具も紹介
  • 底床掃除は1〜2か月に1度|掃除のしすぎには注意が必要
  • せせらぎビオトープ専用ポンプの清掃方法を解説
  • 観葉植物の手入れは「葉」と「根」の剪定

水槽内壁掃除のやり方を解説|作業が楽になる道具も紹介

水槽内壁には、時間の経過とともにヌメリやコケが付着します。放置すると外観が悪くなるだけでなく、頑固なコケとして定着します。コケが広がる前に、早めに掃除してください。洗剤は絶対に使ってはいけません。水槽内壁掃除に適した道具は「メラミンスポンジ or ヘラ」です。掃除の手順は以下のとおりです。

  1. ポンプの電源を切り、観葉植物の台を外す
  2. 手を入れても水があふれないよう5cm程度水を抜く
  3. メラミンスポンジ(ヘラ)で水槽内壁全体をやさしくこする
  4. 底床にたまった汚れも舞い上がるので軽く吸い出す

せせらぎビオトープの水槽内壁の掃除は「ヘラ」のほうが楽です。せせらぎビオトープの水槽はガラス製なので、やさしくこすれば傷つきません。ヘラはメラニンスポンジに比べると、汚れ落としのムラができにくく、掃除時間も短く済ませられます。数百円から購入できるのも魅力です。

底床掃除は1〜2か月に1度|掃除のしすぎには注意が必要

1〜2か月に1度は底床の汚れを除去してください。ざっくりで構いません。底床には生き物のフンやエサの食べ残しが沈殿します。フンやエサの食べ残しはバクテリアによって分解されますが、溜まりすぎると富栄養化を招き、コケや病気の温床になります。掃除道具は「水作  プロホース」がおすすめです。底砂ごと吸い込み、汚れだけを吸い出せます。

徹底的に底床掃除をするのは避けてください。底床には汚れを分解してくれるバクテリアが多く生息しているからです。水を抜く量も最大で半分までです。過度な底床掃除は、バクテリアの激減と水質の急変につながります。

【写真付き】せせらぎビオトープ専用ポンプの清掃方法を解説

せせらぎビオトープ専用ポンプの清掃のタイミングは「2〜3か月に1度 or 吸い上げる水量が減った」場合です。せせらぎビオトープ専用ポンプの清掃は、正常な浄化システムの維持に必要不可欠です。シンプルな作りなので、はじめてでも問題ありません。現物の写真を使用し、せせらぎビオトープ専用ポンプの清掃方法を解説します。

せせらぎビオトープ専用ポンプの全体像です。内部を清掃するために、各パーツを分解していきましょう。

ポンプのノズルは、引っ張るだけで簡単にはずれます。

ポンプ本体の上部と下部をそれぞれはずします。どちらも引っ張るだけです。

ポンプ下部の画像です。この部品は水槽内の汚れをろ過する部分のため、内部に汚れがたまります。付着しているコケも、ブラシやスポンジで清掃しましょう。

ポンプ下部の部品を、さらにばらします。各部品はフックで引っ掛けてあるだけです。中には汚れをろ過するための竹炭が入っています。大きめの汚れが竹炭の隙間に入っているため、水道の水圧で洗い流しましょう。神経質になりすぎる必要はありません。

ポンプ上部の部品です。内部をばらしていきます。

中に入っている白いインペラーの清掃が重要です。まずはフタをはずします。

インペラーを外して清掃します。インペラーは小さくてつかみづらい部品です。ピンセットを使ったり、2本の爪楊枝で引っ掛けたりすると簡単にはずせます。

インペラーをはずした状態です。この部品に汚れが溜まると、異音や動作不良をおこします。インペラーが入っていた穴も忘れずに水洗いしてください。

インペラー本体です。今回は汚れていませんでしたが、汚れやすい部品のため、きれいに水洗いしてください。

ポンプのノズルです。汚れが溜まると、流れる水の量が大きく減少します。細い隙間にとおせるブラシで清掃するのが理想的です。100均で購入できます。清掃道具がない場合は、強めの水圧で内部を洗い流すだけでも効果はあります。

すべての清掃がおわり、水槽に設置した際に水の出が悪い場合があります。ポンプ内にたまった空気が影響するからです。電源の抜き差しを数回繰り返すと、内部の空気が抜けて、自然に水が流れるようになります。

観葉植物の手入れは「葉」と「根」の剪定

根の剪定の目安は、1〜2年に1回程度です。観葉植物は、せせらぎビオトープの浄化システムの中核を担います。観葉植物は汲み上げた水槽の水と、水に含まれる有機物のみを栄養とするため、成長速度は緩やかです。頻繁に剪定する必要はありません。剪定が必要になるタイミングは以下のとおりです。

  • 枯れた葉がある
  • 観葉植物が育ちすぎて下の葉に照明が行き届かない
  • 根が成長し、観葉植物の置台の下まで伸びている

枯れた葉は腐敗すると水質悪化につながります。早めに剪定・除去してください。観葉植物が成長すると、どうしても照明があたらない箇所がでてきます。景観を整える意味でも、しっかり剪定して観葉植物の美しさを維持しましょう。根の剪定のタイミングは、観葉植物の置台の下まで伸びてきた際です。

観葉植物の根は、大胆に切って問題ありません。せせらぎビオトープに使う観葉植物は非常に強い植物です。切った部分からゆっくりと根を伸ばして成長します。

1週間に1度は足し水して水位を保とう

せせらぎビオトープは、観葉植物の成長にも水を消費します。通常の水槽より水位が下がりやすいため、1週間に1度は水を足す習慣をつけてください。水位がポンプ上部を下回るとポンプが空転し、故障の原因となります。足し水の作り方を解説します。

足し水の作り方と注意点

足し水はコップ1杯程度の水を、前日に準備するだけです。水量が少ないため、一晩でカルキ抜きが完了し、水温も室温に近づきます。準備した水を数回にわけて水槽にいれれば、ほとんど水温変化に影響がありません。水槽の水温と一致させた水にカルキ抜き剤をいれるのも効果的です。自分に適した方法を選んでください。

水槽内のコケの繁殖をおさえる3大ポイントを解説

せせらぎビオトープは仕組み上、コケの繁殖ペースが緩やかなものの、コケ掃除の必要がなくなることはありません。水槽にコケが繁殖しにくくなる3大ポイントについて解説します。

コケを食べる生き物を導入する

コケを食べる「お掃除生体」を導入すると、直接的にコケの繁殖を抑えられます。飼育しやすく、穏やかな生体は以下のとおりです。

  • ミナミヌマエビ / ヤマトヌマエビ
  • オトシンクルス
  • 石巻貝

お掃除生体に迷ったら、ヤマトヌマエビがおすすめです。レイアウトのコケや沈んだエサの食べ残し、フンまで食べてくれます。他の生き物に興味を示さないので、混泳にも問題ありません。ホームセンターやネットで安価に購入できるのも魅力です。

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エサを与えすぎない

コケの最大の栄養源は、水中の「リン」や「窒素」です。リンや窒素は食べ残したエサやフンから発生します。与えるエサは「少し足りないかな?」くらいが、水質維持には適量です。沈んだエサはスポイトを使い、できる範囲で回収するだけでもコケの繁殖を抑えられます。

直射日光のあたる場所に水槽をおかない

観葉植物や水草には光が必要ですが、直射日光は避けてください。直射日光があたると、水温が急上昇するだけでなく、コケが爆発的に繁殖します。観葉植物は室内の照明のみで成長します。水草も「陰性水草」を選ぶと、水草専用のLEDライトが不要です。直射日光のあたる窓際に水槽を置くのは避けましょう。

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正しい水槽の清掃方法を知ってアクアリウムを楽しもう

せせらぎビオトープの清掃方法ポイントを以下にまとめます。

  • 週に1回の「足し水」
  • 1〜2か月に1回、底床の汚れを吸い出し&内壁の清掃
  • ポンプの流量が落ちたら分解清掃
  • 植物が育ちすぎたら葉と根をトリミング

せせらぎビオトープの正しい清掃方法の知識があれば、水槽の管理が短時間でおわります。せせらぎビオトープは水換え不要の水槽です。底床や水槽内壁の掃除がなくなるわけではありませんが、水換え作業を省略できるのは大きな強みです。少ない手間で水槽を管理し、毎日の生活をより豊かにしていきましょう。